タモとバケツ

キミドリ男です。日々の諸々をつづります。

きみどり男の怖い話2

四番目を歩いていた泣いている友達と三番目を歩いていた友達は兄弟だったので、三番目を歩いていた友達は、一緒に帰ると言い出したので、全体的に帰る雰囲気になりました。


でも



一番目に歩いていた友達がきみどり男を強引に誘うのです。


きみどりだけ大きい魚がいるから連れてってやるとか、宝物のキラキラ光る石があるとか、耳元で内緒ばなしをしてくるんです。



その声が大人みたいですごく怖くなりました。


でも、泣いている四番目の友達は足を怪我をしたみたいで、当時保健係をしていた責任感もあり、放っては行けません。めちゃくちゃしつこく誘ってくる先頭の友達を無視して、帰ることにしたきみどりでした。めちゃくちゃ怖かったし、帰りたいと思いました。




すると、



耳元で



どうやって帰るの?


出口分からんやろ?



と、ぞっとするようなことを言うのです。確かに幾つかの分岐点があり適当に歩いて来てしまいました。と、言うか、考える時間がないくらい、その友だちの歩くスピードは早かったのです。


とにかく、この状態を何とかしなきゃならない。で、回れ右して歩く訳ですよ。きみどりは後ろの友達が舌打ちして一人でマンホールの更に奥に歩いて行くのに気がつきましたが、止めることも出来ないくらい怖かったのです。水のなかでは、蛇みたいな魚なのか、生き物が、きみどりの足をかすめて時折うねるし、生きた心地がしなかった。歩くしかない。



で、四人でザバザバ歩いて行くと、やっぱ迷うんです。で、分岐点でじーっと迷ってると、きみどりの名前を呼ぶ声がする。犬の鳴き声とマンホールの奥に行ったはずの友達の声が交互にする。真っ暗なはずなのに、影法師がして、明らかにこどもなんかやない。



みんなで絶対行けへん!


て、なって、逆方向に行く、


四人でヨレヨレになってようやく地上に出た。何時間もさまよった。



泣きながらみんな蜘蛛の子を散らすように家に帰った。


で、



翌日、全員が熱を出し、学校を休んだ。




後日、


友達と遊んでると、分からないことに気がついた。


一番先頭を歩いていた友だち、誰やった?って、、、、。


今だに、



あれ、誰やったんやろうって、、、全員が知らなかったあのこは、だれだったのかなあって。










昼寝してた。ふと気がつくと愛犬が鳴きまくり。変なユメ見てしまいましたー。怖かった?



子どもたちよ、こういうわけのわからない話に惑わされないように。

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